20代の僕らが考えるキャリアサロン

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「大手かベンチャーか」、あなたのその質問ズレてない? ②

 

 

ベンチャー企業」という言葉から、あなたがイメージする特徴とは?

あなたは、ベンチャー企業と聞いてどんな会社をイメージするだろうか。

あるいはどんな特徴から、「この企業はベンチャーである」と判断しているだろうか。
ぱっと思いつくのは、下記のような特徴だろうか。
・人数規模
・売上規模
・設立からの経過年数
 
「弊社は設立から間もなく、売上規模もまだまだ小さい。しかし少数精鋭のメンバーが奮闘して売上も組織も急成長中を遂げている。今後に立ち上げていく新規事業には新人をどんどんアサインする予定で、成長できる環境は約束する。君も初期メンバーとしてジョインしてくれ!」
 
…なんて誘い文句を目にしたことがあるのは、一度や二度ではないだろう。
言いたいことはわかる。とにかく売上が伸びていて勢いがありそうだ。
しかし、これだけ聞いて、「よし、私もやります!」と手を上げる人は少ないだろう。
 
だって胡散臭いもん。そんな話に乗っかる勇気は私にはないよ。
実は、この部分を丁寧に掘り下げることで、もやもやした気持ちの中心に触れることができるのだ。私と一緒に解きほぐしてみよう。
 

「胡散臭い」と感じている、本当の理由とは?

 
胡散臭いという心理状態を丁寧に言語化すると、「情報の真偽が定かでなく、相手の主張に信憑性がないため信じられない」などと表せるのではないか。
つまり相手の情報には根拠が乏しく、主義主張が正しいと判断できないと感じているのだ。
 
裏を返せば、評価の軸となる指標と、スゴいかどうかを判断する基準を持つことで、「どの会社が本当にスゴいのか」を、根拠を持って見極めることができるはずだ。
あとは一定の数のベンチャー企業を調べていけば、「他と比べても、いい感じの企業」を選んで就職することが可能である。
 
…と、いかにもロジカル風に、胡散臭さについて噛み砕いてみたが、ここで一つ疑問が残る。
「どんな指標で、どんな基準で、スゴいと判断すればよいのだろうか?」
このポイントこそ、冒頭の質問が見落としている観点であり、私が伝えたい本質を突く問いなのだ。
 

あなたにとって、「良い会社」とは? 

働くうえで、あなたは会社に何を求めるだろうか?
給与や福利厚生といった具体的な報酬もあれば、残業時間やプレッシャーの大きさといった業務負荷、業務を通じて得られるやりがいやスキルといった経験など、多くの要素が考えられる。
そうした「働くうえで得られるもの、環境」は、求人票に書いてある内容だけで判断できるものではない。
 
例えばあなたが、「食うに困らず家族を養える稼ぎを、生涯に渡って得られるようになりたい」と考えたとしよう。
まずは自分の生活費を稼ぎ、結婚して子どもが生まれて家族を養う立場になる。
年齢とともに家族と過ごす時間が増えるが、必要になるお金は増えていく。
必然的に、少ない時間でより多くのお金を稼げるようになる必要があるし、出産や育児の合間や、高齢になった後でもなお、働く機会を得られる知恵と工夫が必要だろう。
 
上記の条件を考えてみても、事業の安定性・収益性が高く、倒産の可能性が限りなく低い、産休・育休・介護休暇および復職の制度が整っている、転職の際に選択肢が広い業種・職種での経験を身につけられる…など、いろんな切り口で企業を評価することは可能だ。
 
ベンチャーか大手か」という安易な二項対立は、先に挙げた多様な論点をうやむやにしてしまうことがある。
私が冒頭で指摘したのが、まさに­­­­­­­この点である。